チラシを制作するとき、慣れていなければ必ずと言っていいほど「はて、どうしたものか」からスタートすると思います。チラシのデザインはどうするか、印刷屋さんに投げたほうがいいのか…。できれば格安にまとめたい、もっと欲を言えば無料でなんとかならないものか…。
広告宣伝費はできるだけ減らしたいものですよね。でも、激安のチラシ制作事業者に頼んで品質の悪いものを納品されても困ります。
チラシ制作には、格安なのにクオリティー高く作る方法があります。
本記事では、知識がないがゆえに損をすることのないよう、格安かつ良質にチラシを制作する方法とその考え方について解説します。
大前提-チラシ制作を格安料金で発注するための最初の考え方
格安でチラシ制作を行うには、大前提としてデザインと印刷を分けて考える必要があります。
それぞれの工程を完全に別物として考え、まずはデザインをする、それを印刷(デザイン込みの印刷ではない)するという流れで、チラシの現物を手にするということです。
チラシデザインについては、プロのデザイナーならillustratorというAdobe社のデザインソフトを使うのが一般的です。Photoshopというソフトもよく一緒に組み込まれます。
プロではない方がチラシ制作を行う場合は、パワーポイントやワードを使ってパソコンで作るケースが多いでしょう。オンラインでテンプレートから制作できるサービスも増えてきています。
でき上がったデザインデータをネット印刷に入稿して発注することで、印刷費はだいぶ割安になります。
このように、デザインと印刷を分けて考えることで費用を安く抑えられる可能性があるのですが、その理由についても少し触れたいと思います。

チラシ制作でデザインと印刷をまとめて頼むと割高になりやすい理由①「マージン」
デザイン制作と印刷をまとめて1つの業者に丸投げすると、なぜ割高になることが多いのでしょうか。
全てではありませんが、多くは「印刷会社がデザインも請け負っている」か「デザイン会社が印刷も請け負っている」というケースです。そのようなケースでは、チラシデザインはデザイン制作会社に外注して印刷は自社で行う、あるいはその逆で、チラシ制作のデザイン部分を自社で行い印刷を外注することが一般的です。
デザインも印刷もプロフェッショナルにこなせる会社なら良いのですが、それはそれで「デザイン+印刷○千部でいくら」といったように、デザインと印刷それぞれの料金がいくらなのかが明確でないことが多いです。
チラシ制作をデザインも印刷もまとめて発注すると、発注する側はどのような構造でお金が流れているのかまったく分かりません。
仮に印刷会社がデザイン制作会社やフリーランスにデザインを外注した場合、外注費の正価にマージン(利ざや)を上乗せして料金に組み込むということが発生しやすくなります。知識がなければ相見積りなく言い値で発注してしまいがちな世界ですし、発注者には見えない部分ですから、もしかするとムダな費用を支払っていることになるかもしれません。
この印刷会社の料金体系に「マージン」という考え方がなかったとしても、印刷費と合算されてしまっては同じことなのです。
マージンを上乗せすること自体は悪徳でも何でもありません。当然といえば当然ですし、チラシ制作に限らずあらゆるビジネスで行われていることです。
視点を変えれば、工事の下請け・孫請けの世界も似たようなものです。上が利ざやを確保しながら、下に行けば行くほど単価が安くなっていく構造と変わりません。
ただ、発注側としてなるべく安くしたいわけですから、当然ながらこの構造は避けたいところです。
チラシ制作でデザインと印刷をまとめて頼むと割高になりやすい理由②「合算方式」
理由①でも少し触れたとおり、デザインと印刷の区別なく合算で料金提示をされると、何にどれだけの費用をかけているか分かりません。言葉を選ばずいえば「盛りやすい」という状況になってしまいます。
まとめて発注する場合でも、できるだけ安く、できることなら格安な料金で発注したいという場合には、少なくともデザイン費と印刷費を分けて明示してもらうことが条件でしょう。
ただし、仮にチラシ制作費の内訳が明示されていたとしても、それが正当な料金なのかどうかは判断することができません。
例えばデザイン制作費であれば、2~3万円で作ってくれる会社やフリーランスデザイナーもいれば、デザインだけで10万円の提示があるケースもあります。スーパーで売っている商品のように価格幅が狭いわけではなく、同じ仕様でも会社によってピンキリなので、1社に決めることは避けて3社ほど相見積りを取っておいたほうが確実です。
それでも、その3社がたまたま8~10万円の提示ならその中から選んでしまうことになるかもしれませんので、業界の知識がないとその判断が難しいのです。さらに、デザインも複数提示があったりコピーまでお願いするかどうかなど、それらによっても料金が変わるので厄介です。
印刷費も同様に会社によって幅がありますが、それについては次項をお読みください。
チラシ制作でデザインと印刷をまとめて頼むと割高になりやすい理由③「そもそも印刷はネット印刷一択」
「印刷費を安く抑えるなら」という視点でいえば、印刷はラクスルやグラフィックをはじめとするネット印刷一択でよいでしょう。
ネット印刷はその名のとおり「ネットで完結する」ことが大きな特徴で、発注はシステムが担い規格も決まっているため、総じて格安料金で印刷することが可能です。(サービスによって他にも安い理由がそれぞれあります。)
街の印刷会社には申し訳ないのですが、料金だけみてとれば太刀打ちできるものではないことを認めざるを得ないでしょう。
サービスや印刷方法によっては品質が微妙に違うケースはあります。ただしそれは素人目には気づかない程度のレベルで、一般的なチラシ制作なら十分に許容できる範囲です。
つまり…。
チラシ制作はまずデザインと印刷を分離する。印刷についてはネット印刷サービスを利用する。これだけで格安料金でチラシを作成できる土壌が整います。
もしデザインを自社で制作するのであれば、そこにかかる人件費はさておき、両面カラーで1万枚刷ったとしても2万円もかからないくらいの経費で済ませることができます。
料金を格安に抑えるためにチラシの「デザイン部分」をどうするか。
チラシ制作の工程のうち、格安で済ませるために印刷はネット印刷一択であることは前述のとおりです。では、デザインはどのようにすればよいのでしょうか。
慣れていない場合、チラシデザインをどうするかの検討が最も難しいといえます。以下の4つのパターンを比較してみます。
Office系ソフトを使って無料で自作する
自作しようと思ったとき、Illustratorという制作ソフトを使えないことを前提にすれば、まず思い浮かぶのはPowerPointやWordなどのOffice系ソフトでしょう。
これらはテンプレートになるようなデザインがネットに溢れています。無料で配布されているものも非常に多く、デザイン知識がなくてもミニマムにデザインしていくのであれば扱いやすいといえます。
メリットは無料(厳密にいえばソフト代は掛かっていますが)で制作できること。加えてテンプレートが豊富にあることです。扱いが難しくないこともポイントです。
デメリットはデザイン性が低くなってしまうことです。そもそもチラシデザインを行うことを目的としていないソフトですので、できることにかなりの制約があります。
デザイン性が低いとチラシに求められる効果がだいぶ落ちてしまうことにもなり、無料であることと天秤にかけても損失のほうが多くなる可能性があります。用途は仲間内への案内程度に留めておくのがよいでしょう。
無料ウェブサービスを使って自作する
インターネットには無料のデザインツールが公開されています。例えばCanvaというオンラインツールは比較的扱いやすいですし、ラクスルのオンラインデザインはデータとして取り出せず他社での印刷はできませんが、テンプレートが豊富に揃っているのでイメージに近いデザインは作れるかもしれませんん。
これらはチラシ制作などのデザイン専門に作られたツールなので、WordやPowerPointと比べればデザイン性の高いものが作れるでしょう。世の中、便利になってきたものです。
メリットは無料で使えることと、デザインの知識がなくてもテンプレでそれなりに見栄えのよいデザインに仕上がることです。写真や文言を差し替える程度でよいのであれば、こういったツールは十分に活用できると言ってよいでしょう。
デメリットは拡張性やカスタマイズ性がないところでしょうか。
こういった無料ツールを扱えたとしても、デザインの知識がなければゼロから新しいものを作ることは難しいはずです。そうなると自ずとテンプレに頼ることになりますが、イメージしているデザインに近いものがなく妥協せざるを得なかったり、自分でカスタマイズしようと思っても機能面でできることには限りがあります。追加したい情報も多いはずで、いろいろいじっているうちにデザイン性が損なわれていくようなことも頻繁に起こります。
また、凝ろうとするとそれだけ時間も掛かり、見えない人件費が嵩んでしまいます。こういったツールを使う皆さんはある程度クオリティを上げたいと考える方が多いので、でき上がったチラシデザインのクオリティと手間が比例しないことも「あるある」な話です。
チラシとしての訴求力も、いじればいじるほど失われていくケースが多いです。もちろん凄いチラシデザインを作る方も中にはいらっしゃいますが。
クラウドソーシングで外注する
クラウドソーシングとは、オンライン上で企業が不特定多数の人に業務を委託する仕組みのことをいいます。
「仕事を頼みたい人」と「仕事を受注したい人」をマッチングするプラットフォーム(サイト)があり、発注元の企業が「こんなチラシ制作を請け負ってもらえませんか?」と募集をかけるシステムです。一般的には請け負う側の審査はなく、どんな個人でも登録することが可能です。
副業やフリーランスとして登録している人が集まっており、使い方によってはとても便利な仕組みだといえるでしょう。
メリットは料金です。クラウドソーシングにもサイトによっていろいろな特徴がありますが、総じてデザイン会社にチラシ制作を外注するよりも安く発注できるケースがほとんどです。
また、きちんとしたプロに頼むことができれば十分なクオリティでデザインが上がってきます。前述の無料で自作するケースと比べれば仕上がりは雲泥の差です。「餅は餅屋」とはよく言ったものです。
デメリットのひとつはオンライン特有の匿名性です。顔も本名もわからない人にお金を払ってチラシデザインを依頼するので、誰に業務を委託するのかが重要になってきます。
ハズレくじを引いてしまう可能性があるというのも覚えておいたほうがよいでしょう。
もちろん優秀なデザイナーさんはたくさんいますが、中には個人の趣味感覚で登録しているアマチュアの方や初心者などもいたりします。ポートフォリオ(作品集)や評価で技術面はおおよそ判別できますが、大丈夫だと思ってお願いしてみたら納期を守ってくれなかったり、コミュニケーション能力が著しく低くてやり取りしにくかったり、思っていたクオリティと違っていたりすることもあります。
これらは匿名性が大きく関与していると考えられますが、慣れていないと見誤る可能性がありますので、アタリを引くための下調べは惜しまずやることをオススメします。
デザイン会社に発注する
チラシデザインをデザイン制作会社に発注するのは極めてスタンダードな方法です。法人であることの安心感があり、基本的にはホームページ等でどのような会社なのか情報開示していますから、選ぶ基準はクラウドソーシングよりたくさんあります。
デザイン会社ならばそれ相応のスキルをもったデザイナーを採用していることがほとんどです。チラシ制作の実績がホームページに公開されていなくても、請求すれば開示してくれるでしょう。
メリットは成果物(チラシ)の信頼性です。会社で業としてデザインを提供している以上、素人が紛れ込んで制作しているなんてことはありませんから、低レベルのデザインが上がってくることはないはずです。デザイン会社に発注するならクオリティはそこそこ担保されていると考えて差し支えありません。
デメリットはやはりコスト面です。当記事は「チラシデザインを格安で外注化すること」をテーマにしているので矛盾する話ですが、少なくとも上記のどの方法よりも高くなってしまうことは確実です。
例えばA4両面カラーなら安くて4~5万円、高いところだと10万円くらい請求する会社もあります。
また、まれに自社雇用のデザイナーがおらずフリーランスに再委託しているという会社もあるので注意が必要です。その場合、記事の冒頭でも説明したとおり無駄なコストが上積みされていることになります。
A4両面 | Office系ソフト | 無料Webサービス | クラウドソーシング | デザイン会社 |
---|---|---|---|---|
費用 | (実質)無料 | 無料 | 2~5万円ほど | 4~10万円 |
手間 | 中 | 高 | 中 | 低 |
メリット | ・無料で使える ・テンプレが豊富 ・素人でも扱える | ・無料で使える ・テンプレが豊富で見栄えもよい | ・安く外注できる ・良いデザイナーが見つかれば仕上がり良好 | ・信頼できる仕上がり ・高い訴求力 ・安心感 |
デメリット | ・質がだいぶ落ちる ・訴求力低下 | ・カスタマイズには向かない ・情報を伝えきれない ・時間がかかる | ・オンラインならではの匿名性 ・ハズレる場合がある | ・費用が高くなる |
格安チラシデザインまとめ コスパ最強のパターンは?
簡単にまとめると、
・デザインと印刷は完全に分離する
・印刷はネット印刷サービスを使う
これは鉄板で押さえておいてください。チラシをなるべく安く作るためでもあり、無駄な費用を使わないポイントでもあります。
デザインはどうするのかというと、これは先述の4パターンに照らしてもっともフィットする形を選択していただくとよいと思います。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、クオリティにもこだわるならクラウドソーシングかデザイン会社への発注をご検討ください。
1~2ヶ月に1回でもチラシ制作をするのであれば…
とはいえ、最低でも1~2ヶ月に1回ほどの頻度で外注する予定であれば、それなりに費用が嵩んでしまうのも確かです。
チラシを含めポスターやDMなどの印刷物、バナーやデジタルサイネージの画像なども常に新しくしていきたいようでしたら、
というサービスをぜひご検討ください。
2020年10月の公開から8ヶ月で通算1,000デザインを突破した定額制のデザインサービスで、月額18,000円(税別)のみでチラシデザインはもちろん各種販促物のデザイン制作を承ることが可能です。
計算上、仮に1枚のチラシデザインを外注(4~5万円)するのであれば、同様の料金で助太刀丸を3ヶ月ご利用いただくことができます。
3ヶ月間はデザイン頼み放題ですので、もう1枚チラシを作ったり、ポスターやDM、ホームページのバナー画像、メニュー表、リーフレット、会社案内なども制作することが可能で、定額のデザインサービスではコスパ最強です。
その後も1ヶ月単位でご利用することができます。
デザインの4つのパターンで示したデメリット部分がすべて解決でき、直接雇用しているデザイナーが貴社担当としてつくので、制作物の数が増えれば増えるほどより訴求力の高い成果物ができあがるようになります。
「フルに使わないともったいない!」と考えずとも十分にリーズナブルで高コスパのサービスです。
※同様の定額デザインサービスの中でも最安です(自社調べ)
詳しくは当ページ上部のメニューからご覧ください。