業者にチラシデザインの作成を依頼する前に押さえておきたい3つのこと

業者にチラシデザインの作成を依頼する前に押さえておきたい3つのこと

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デザイン会社やフリーランスのデザイナーにチラシデザインを依頼することは簡単です。ただし、せっかく予算をかけて依頼するのですから、外注するにも当事者がある程度の知識と意識をもって依頼しないと、いくらデザインのプロに頼んでも良い結果に結びつかない可能性があります。依頼前に押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。

当記事の目次

良いデザインのチラシが必要な理由を頭に入れておくこと

多くの場合、チラシ作成のいちばんの目的は「集客」でしょう。チラシはプッシュ型のマーケティング手法の一つですし、せっかく攻めるならなるべく大きな反応や反響を得ていきたいところです。

そのためにデザインには気を遣うべきであり、クオリティによって結果は少なからず(場合によっては大きく)変わってきます。まずは読み手の立場になってデザインの大切さとクオリティを重視すべき理由を知っておきましょう。

まずは中身を見てもらうため

自宅のポストに、とあるチラシが入っていたとしましょう。よほどのことでもない限り、まずは手に取ると思います。新聞や地域誌などのチラシ折込も同様で、保管するにしても処分するにしても100%に近い確率で一旦は人の手に触れることになります。

この瞬間がクライマックスと言っても過言ではありません。いきなりビッグチャンスが到来するのはチラシならではの大きな特徴です。

そもそもチラシには目もくれないという層は一定数存在しますが、数あるチラシをサラッと一瞥したときに「お、ちょっと読んでみようか」と思わせる役割を担うのがデザインです。AIDMA(アイドマ)という購買行動プロセスのモデルがありますが、このモデルでいえば「注意」の部分に該当します。

AIDMA

興味・関心という集客動線の大切な入口となるため

先ほどのAIDMAでいえば「興味・関心」の段階です。

読み手がなんとなく読んでみようと考えた後は、そのチラシが自分に関係があるものかどうかを瞬間的に判断します。もちろん全く興味のないチラシであればゴミ箱行きになるのですが、少しでも自分に関係のありそうな内容であれば読み進めてみようとする行動に移ります。

その段階で、分かりにくく雑な印象だったり、違和感を与えるデザインだと読み進める気が失せてしまいます。圧迫感があったりなんとなく居心地の悪さを感じたりする場所に人が長居できないことと同じです。その逆で、開放感があり整理整頓されたきれいな場所には人が集まりやすいと考えれば、この理屈も理解しやすくなるはずです。

潜在顧客からワンステップ引き上げるため、この「読み進めてもらえる」という要素は大きなポイントになります。これもまたデザインが大きな役割を担います。

商材やサービスのもつイメージを明確に伝えるため

たとえデザインの業者が素敵な商品写真を使ってチラシを作成しても、全体のデザインが美しくなければ商品価値が下がってしまいます。無形のサービス商材であれば、チラシ全体のデザインの良し悪しが商品イメージに直結します。

シンプルに、おしゃれな商材ならおしゃれなデザインに、かっこいい商材ならデザインもかっこよく仕上げるといった具合に、商材イメージに合わせたクオリティを要求して依頼をかける必要があります。

捨てずに手元に残してもらうため

手元に残りやすい販促ツールであることは、チラシを使う大きなメリットのひとつです。分かりやすいのがピザのチラシです。いつピザを注文するかわからないのにチラシを手元に残しておくという行動は、面白くもあり現実的でもあります。

ウェブ広告だと興味・関心が深まらないうちに画面を閉じてしまうことが多いです。チラシはエリア以外の明確なターゲティングはしにくい反面、少しでも興味を持ってもらえると精読率が上がり、手元にさえ残ってくれれば思い出したときに購買行動に至る可能性が高まります。

先述の集客動線や商材イメージとも関連しますが、デザインの整ったチラシのほうが残してもらいやすいことは明白です。

企業やサービスの信頼度を上げるため

企業の信頼度を上げるため

これはチラシに限ったことではありません。ホームページでも店構えでも、しっかりデザインされているだけで企業の信頼度が勝手にアップします。中身を知ってさえもらえれば…という考えは、広告においては間違っていると言えるでしょう。

これはつまりブランディングです。企業の価値や信頼度を上げるために、大手企業は10万円以上かけてチラシを外注します。そこまで予算を掛ける必要はありませんが、同じ商材でも信頼度が低いがために購入に至らなくなる可能性があることを覚えておきましょう。

レイアウトも内容もわかりやすく整ったデザインが企業の信頼度を上げ、購入までの動線をサポートしてくれます。

作成したチラシをいつ・どこで・誰に受け取ってもらうのかを明確にすること

誰にどこで何を伝えたいのか。これらを明確にすることで、ターゲットに伝わるチラシの骨格ができあがります。そのイメージを制作する業者にも伝えておきましょう。

どんな人に読んでもらいたいのかを明確に

どんな人に読んでもらいたいのかを明確に

いわゆるターゲットのことです。ターゲットをより明確にしていく手段として「ペルソナ」を作るという作業があります。

マーケティング用語としてのペルソナとは、「その商品・商材を利用するコテコテのユーザー像」だと考えてください。名前や年齢、家族構成、職業、趣味やライフスタイルなど「こんな人が商材やサービスを使うよね」という人物像を明確に示します。その商材やサービスを長く取り扱っているのであれば、その過程で自ずとペルソナは出来上がっているはずです。

このペルソナが仮に「田中さん」だとすると、「田中さんならどんなことを考えて読むだろうか?」「田中さんにはどんなフレーズが響くのだろうか?」と問いながらチラシをデザインしていきます。

ペルソナ作成は必須ではありませんが、ターゲット像を明確にするには有用です。

どこでどんな手段で配布するものなのか

ポスティング、路上での手渡し、郵送、会計後の手渡しなど、チラシを配布するシーンはさまざまです。
ポスティングなら未知の潜在顧客へのアプローチですし、お店での手渡しなら、既にお店を知ってくれている方に一歩先を訴求することになります。伝え方や伝える情報の視点・ポイントが異なるのは当然です。

チラシデザインのポイントとして、伝えたい情報がたくさんあっても「詰め込みすぎない」ことが重要です。未知の潜在顧客に対してなら、お店の雰囲気を伝える写真の掲載は優先度が高いです。しかし、既存顧客に配布するものなら既にお店のイメージは伝わっているので、必ずしもチラシに載せる必要はないでしょう。

どこでどんな手段で配布するのかによって、限られた紙面スペースの中で情報を取捨選択していくことが必要です。
これを「簡略化、単純化」と言いますが、依頼時の原稿にたくさんのことを詰め込んでしまうとそれが達成されません。

必要最低限の情報でターゲットに伝えたいことを確実に伝えることができるのが優良なデザインといえます。

チラシで伝えたい情報を明確に

何も考えずに原稿を準備することは避けてください。目的がずれてしまったり、伝えたいことの優先順位を間違えて訴求力のないチラシになってしまったりします。

次の「用意するもの」を踏まえ、少なくともワードなどで情報をまとめてから発注するようにしましょう。

チラシデザインを業者に依頼する前に用意するもの・こと

いくら外注だとはいえ、デザイナーは依頼者のビジネスに詳しいわけではありません。反応の取れるチラシにするのであれば、依頼前の準備が8割だと思ってください。

連絡先や地図などの必須情報

連絡先や地図などの必須情報

例えば実際に存在する店舗であれば、店名、住所、電話番号、地図あたりは絶対に外せない重要な情報です。通販でFAXでの申し込みを行うなら問い合わせ先に加えてフォームやFAX番号も必要ですし、オンライン申し込みならQRコードも必要です。

どんなに商品やサービスの情報が充実していても、そこから来店や申し込みするための情報が一つでも抜けていると、それだけ機会損失を起こしてしまいます。目的が問い合わせなのか来店なのか申し込みなのかによって、集客動線の着地点となる情報は一つでも抜けのないように注意しておきましょう。

地図については自分で頑張って作るか外注するかになりますが、簡易的な地図であればデザイン会社が作ってくれると思います。(有料の場合もあり)
「○○駅から徒歩○分」という説明と地図が必要ですが、どこを目印となる建物として地図上で示すのか、依頼者だからこそ知り得る情報があります。それをきちんと担当者に伝えられるよう準備してください。

価格や特徴などの商品・サービス情報

売りたい商品やサービスの名称、プラン、価格、特徴など、開示しておきたい情報をきちんとピックアップしておきます。リアル店舗ならメニューや料金、商品の特徴、お得なセットやキャンペーン、場合によっては割引クーポンなどです。セミナー案内であれば、セミナー名、日付や時間、開催場所、開催方法、登壇者、申込方法などが必要です。

掲載に必要な商品情報を漏れなく伝えられるようにしておきましょう。

伝えたい情報のリストアップと順位づけ

伝えたい情報のリストアップと順位づけ

担当者のメッセージや注意事項、感染防止対策などを載せたいこともあるでしょう。上記2つの情報以外で発信したい内容を一旦書き出してみます。

この作業が終わったら、ひとつ前の商品・サービス情報も含め、発信したい情報に優先順位をつけていきます。

ウェブと違い、紙のデメリットのひとつに「スペースが限られていること」があります。バランスよくチラシをデザインするには発信する情報の取捨選択が必要で、よいチラシを作るために優先順位をつけるのだと考えてください。

写真・イラストなどの画像素材

人は写真やイラストを無意識にいちばん先に見ます。もっとも伝えたい内容は写真やイラストを大きく使って訴求するのが効果的です。

飲食店ならば提供するメニューやコースの美味しそうな写真、スポーツジムなら設備、インストラクターや指導中の写真、リフォーム関連なら実績画像など、実際の写真を載せることで説得力が増す業種であれば撮影しておきましょう。実際の写真から受けるプラス効果はテキスト情報の何百倍もあると考えたほうがいいです。

プロのカメラマンに依頼するのがいちばん良いのですが、それなりに料金もかかりますから悩みどころです。昨今のスマホはカメラ機能が充実していますので、経費をかけたくない場合はスマホで十分といえば十分です。編集でより良い仕上がりにすることもできます。ポイントとしては、気持ち引き気味の距離で撮影することで、業者に渡した際に編集しやすくなります。

実際の写真ではなくイメージ画像で足りるケースでは、自社の商材やサービスにフィットするものを指示できるようにイメージしておいてください。

説明用のテキスト情報

商品説明や、リストアップしたメッセージや注意事項について、文章化する必要のあるものをまとめます。簡潔に、かつ分かりやすく、なるべく長い文章にならないようにまとめておきます。ただし、法的に必ず入れなければならない文章についてはこの限りではありません。

商品の特徴が複数ありそれを文章化する場合には、すべて同じくらいの文字数でまとめられると配置したときにバランスや見栄えが良くなります。商品やサービスの特徴に限らず、同じレベルで並列表記(POINT1.2.3など)する要素がある場合はすべて同様です。

作っている本人は当たり前のことだと思っていても、第三者が見るとわからない、知らないこともあります。一度まっさらな気持ちで読み返したり、第三者に読んでもらったりすると、必要な情報が意外と抜けていたりすることもあります。

デザインのラフを作ってみる

チラシデザインのラフを作る

ベストなのは、手描きで構いませんのでまとめた情報をもとに一旦ラフデザインを作ってみることです。少なくとも後々上がってくるチラシデザインとの大きなイメージ乖離は防げるでしょう。
また、デザインラフがあると制作料金を安くしてくれるデザイン会社もあります。レイアウトを考える部分の工数を多少は抑えられるからです。

助太刀丸(当サービス)では「ベースデザイン」というものを用意しています。実際にサービスを使う際に参考デザインとしてご活用いただくためのものです。サービス利用の有無にかかわらずフリーで公開していますので、デザインラフや実際のチラシ制作の際の参考デザインとしてもぜひご活用ください。

ベースデザインが収納されている「助太刀丸ライブラリ」はこちら

安くて高品質なチラシデザインの作成を依頼するなら「助太刀丸」

以上が押さえておきたい3つのポイントになります。
「なぜチラシを作るのか」という根本の部分から考えて発注することができれば、これまでよりも良い反応が得られると思います。

デザインのラフを作るところまでいけば、多少は値引いてもらうこともできるかもしれません。

値引くも何も「安くてクオリティが高い業者に依頼したい!」ということであれば、助太刀丸をぜひご利用ください。定額の頼み放題サービスですが、月に1枚のチラシを作るだけでもだいぶ割安になります。

「安い=クオリティが低い」ということはありません。実際の制作実績お客様の声をご覧ください。
ほか、画面右上のメニューから助太刀丸のサービス情報を公開しています。