顧客を増やすためにチラシを打ち出している企業は多く、不特定多数への広告をしたいときに有効なマーケティング方法です。効果的なチラシを打ち出すにはターゲットを明確にして、一目でメリットが伝わるデザインにする必要があります。
本稿では販促チラシの具体的な効果や作る際のポイント、作り方について解説します。最後にはチラシを作る際の注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
販促チラシとは
販促チラシとは販売を促進するために発信する、紙媒体の広告のことを指します。個人へ直接発信するDMとは違い、不特定多数へ向けて発信する広告です。新聞の折込チラシや、ポストへ直接投函されるものなどが挙げられ、身近なものだとスーパー、家電製品店、不動産業者などが利用しています。
上記の例は消費者へ向けて発信される「BtoC」ですが、今回紹介するのは企業へ向けて発信する「BtoB」のチラシについて解説します。一般的なチラシよりもよりクオリティが求められ、専門的な説明をわかりやすく伝えることが重要です。
販促チラシの効果
販促チラシで期待できる効果は顧客獲得と効果測定です。この2つの観点に注目し、販促チラシの効果3つについて詳しく解説します。
新規顧客の集客につながる
チラシはエリアを限定して配布するのが一般的な手法です。この方法では不特定多数の企業に発信できるので、新規顧客の集客が期待できます。商品によってはエリアで限定するのではなく、配布する業種を限定する場合もあります。
また、何度かチラシを配布することで自社の認知度が上がるので、チラシでブランディングができます。どのような企業なのかを知ってもらい、新規顧客へと繋げることも可能です。
リピーターを獲得できる
顧客データが集積すれば顧客の傾向を分析して、リピーターの獲得もできます。企業の規模や業種、社員の平均年齢などと販売実績を分析すれば、効果的なチラシを作成できます。
販促チラシでは不特定多数に発信するものが多いので、新規顧客を得ることが目的だと思われがちですが、工夫すればリピーターの獲得も可能です。
紙媒体であれば保管が容易にできるので、すぐにリピーターには繋がらなくても継続的に利用してくれる可能性も高くなります。
販促チラシの効果を測定できる
販促チラシは反応率を算出すれば正確な効果測定ができます。反応数÷チラシ配布数×100で出た数字が反応率です。
例えば10,000枚のチラシを配布して、反応数が100件あれば100件 ÷ 10,000(枚) × 100= 1(%)となります。反応基準を正確なものにするために「チラシを見たと伝えた方の限定価格」や「チラシ限定クーポン」などで測定するのがおすすめです。
また、チラシ配布によって発生した売上を算出して、チラシ政策のコストと比較すれば費用対効果を知ることができます。チラシを作成するコストを上回れば効果があるといえますが、下回った場合は効果の低いチラシということになるので改善が必要です。
販促チラシにおけるターゲティングのコツ
販促チラシを作成する前に、どのような企業へ向けてチラシを配布するのかを決めることを「ターゲティング」と呼びます。
ターゲティングのコツは目的を設定して、ターゲットを明確にイメージすることが重要です。そのターゲットに共感される内容で訴求することで効果的なチラシを作成できますので、詳しく解説します。
販促チラシの目的を設定する
販促チラシを作成する前に、どのような目的でチラシを配布するのかを設定しましょう。例えば「特定の商品を売りたい」「ウェブサイトへアクセスしてほしい」などチラシを見てくれた相手にどのようなアクションをとってほしいのかを設定することで、何を伝えるべきなのかが決めやすくなります。
また、目的が明確であれば目的に沿った内容だけを入れて、できる限り情報を少なくできます。チラシの内容を見る人に合わせて内容を考えることが重要です。
ターゲットを明確に設定する
目的とターゲットは同時進行で設定します。「どのような企業に」「どのようなアクションをとってほしいのか」の2つの軸を明確にしましょう。企業の規模や年齢層や性別など、どのような顧客を獲得したいのかを明確にしておくと管理が容易になります。
ターゲットはより細かく絞り込むほど効果的なチラシを打ち出せるので、過去のデータなどから分析しておくことが大切です。
ターゲットに共感される内容で訴求する
チラシの内容はターゲットが共感する内容にする必要があります。パッと見た時に共感性がなければすぐにチラシを捨てるので、次につながることはありません。そのためには何を伝えたいチラシなのかが、一目でわかる写真やイラストを使用することが重要です。
自分でチラシを作成する場合は配色やキャッチコピー、レイアウトなどの知識も必要になります。特にキャッチコピーは最初に見る部分なので、それだけでメリットが伝わるものにする必要があります。
販促チラシの作る際のポイント
販促チラシを作る際にはメリットが一目で伝わるようなキャッチコピーやデザインにすることが重要です。それぞれ詳しく解説します。
読み手のメリットが一目で分かる内容にする
まずはチラシの内容に興味を持ってもらうために、チラシを一目見ただけで読み手のメリットが伝わる内容にすることが重要です。商品やサービスを告知する場合でも、その商品を購入すると、どのようなメリットがあるかがわかる内容になるように意識しましょう。
より具体的に伝えるために、チラシの文言に数字を用いると購入後のイメージがしやすくなるので有効的です。チラシの内容を考えていると、色々なメリットを伝えたくて内容量が多くなりがちですが、内容はできるだけシンプルにした方が伝わりやすくなります。
タイトルやコピーで訴求する
最初に目に入るタイトルやコピーは、インパクトがあって理解しやすいものにすることが重要です。チラシを見るときにじっくり読む企業はほとんどいないので、一目見たときの印象で伝わる文言にする必要があります。
チラシを見る人の立場で考えて、1つずつの語句を吟味して決めると洗練されたタイトルやコピーが作成できます。
デザイン・レイアウトを調整する
デザインは自社をどのような会社だと思って欲しいかを考えて決めましょう。チラシの配色には統一感を持たせて、自社のイメージが伝わるように意識します。
また、レイアウトは余白などを意識して読みやすくなるように意識することが大切です。例えば、いちばん伝えたいことは、縦書きのチラシは右上に、横書きのチラシは左上にレイアウトすると、視線の動きに合わせた配置になるので読みやすくなります。
販促チラシを作る方法
チラシを作る方法はテンプレートを利用して自社で作成するかデザイン会社に依頼するかの2通りあります。
テンプレートを利用する
テンプレートを利用して自社で作成する場合はデザインができる人材が必要ですが、費用が安く、イメージ通りのチラシが製作できます。
自社にチラシ作成ができる人材がいる場合はデメリットがないので、こちらの方法がおすすめです。また、テンプレートを使用すると、他社と似たデザインになりがちなのでオリジナリティのあるデザインになるように意識しましょう。
デザイン会社に依頼する
デザイン会社に依頼すると自社制作に比べると費用が高く、自社に合ったデザインにするために打合せが必要ですが、プロが作ってくれるので質の高いチラシが作成できます。
自社制作では印刷代が主なコストですが、デザイン会社に依頼した場合はデザイン料も発生します。また、ブランドイメージを表現したチラシにするためには、デザイン会社にイメージを伝える打ち合わせを入念に行うことが大切です。イメージをしっかり表現できる場合には細かい打ち合わせまでは必要ありませんが、それをデザインとして形にしてくれるデザイン会社を選びましょう。
販促チラシ制作の注意点
チラシを制作するときの注意点は、反応率が低いという前提で販促を打つことと、効果測定を怠らないという点です。この2つについて解説します。
集客や販売に直結するとは限らない
販促手段としてチラシ配布はオーソドックスですが、集客や販売に繋がる反応率が低い販促方法です。「数で勝負する」と考えるのが分かりやすいかもしれません。チラシから購入や来店、問い合わせなどに繋がる平均的な割合は0.01%〜0.3%といわれています。
例えば10,000枚のチラシを配布した場合、平均的な反応数は1名〜30名という計算です。
商材やサービスの内容、ターゲットとの親和性、必需品か娯楽かなどで必ずしもこの数値の範囲内になるとは限りません。商材やサービスの性質によって反応率は変動します。反応率を上げるためにはチラシを見た人が興味を持ち、共感できるようなコピーやデザインを作成することが重要です。
販促チラシの効果を測定し続ける必要がある
配布したチラシの効果測定を行い、分析します。これは次回の販促にも活かせるのでとても重要です。どのような顧客に効果があったのかを分析することで、より洗練されたチラシを作成できます。
効果測定を正確に行うために、クーポンなどをチラシ内に組み込む方法がおすすめです。また、競合会社の調査をして、自社だけの強みを伝えられる内容にすることも意識しましょう。
チラシ制作においてもPDCAを回すことで、コスパのよいチラシを作ることが可能になります。
販促チラシの制作コストがかかる
チラシの制作にはコストと時間もかかるので、チラシだけにこだわらずに他の販促方法も検討しましょう。例えばDMやSNSなどを併用して販促することで、幅広い集客が見込めます。
明確な目的とターゲティングで集客につながる販促チラシ制作しよう
チラシで集客するためには、目的設定とターゲティングを明確にしてからターゲットに共感されるような内容にすることが重要です。具体的にはメリットが伝わるようなタイトルで訴求し、デザインとレイアウトもわかりやすいように工夫します。
チラシのデザイナーがいる場合は自社制作の方が低コストですが、いない場合はチラシ作成会社に依頼するのが無難です。デザインの良し悪しを考えると結果に結びつきやすいのはプロが作ったものです。そのときに掛かる料金だけではなく、効果とコスパを考えながら選択するようにしましょう。
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