万里庵キッチン
佐川 万里子さん
甲斐 芽生さん
2015年5月に「万里庵カフェ」として開業し、2020年6月に「からだ想いのやさしい薬膳ダイニング 万里庵キッチン」として現在の商業施設内に移転する。ダイニングレストランとしての一面と、無農薬有機野菜を扱う市内の農家さんが生産した野菜の販売(お店のメニューでも使用している)も店頭で行っている。
国際薬膳師でもあるオーナーが薬膳をコンセプトに店舗運営しており、落ち着いた大人の空間で、からだ想いのやさしいお料理と美味しいお酒を楽しんでいただきたいという想いでサービス提供をしている。よくある「薬膳」のイメージではなくすべての素材が薬膳であるという考え方をベースに、とり合わせや体質、時期などを加味しながら未病のための献立を作成している。
導入した理由
移転した時期はコロナ禍が始まったタイミングで、私たちが考えている以上にお店を知ってもらう機会を作らなければならないと考えていました。ただ、写真撮影やチラシ作成、メニューの制作など、ネットで調べてみると「高い」という印象しかなくて困っていたんです。いろいろやりたいと思っても個人店ですし予算に限度があります。そんなときに偶然、助太刀丸というサービスがあることを知りました。
そんなに凝ったものでなくてもきちんと作ってくれればいいし、地元の会社がやっているサービスだし、安いし。始まったらチャットでのやり取りなので未知な部分はありつつも、そんな理由で助太刀丸を利用してみようという話になりました。
実際に使ってみた感想は?
それまでの手作り文化から、ちゃんとデザイナーさんが作ってくれることでの変化がいちばん大きいです。推していきたいメニューがあるけどどうしよう…。そういった私たちだけではどうにもできないことが、内容を伝えるだけで形になって返ってくるので助かっています。
飲食店なので写真を使うことが多いのですが、写真の使い方、配置、バランスなど、自分でやろうとすると難しいですし、時間をかければ解決することでもありません。プロでよかったと思うのはそういうところですし、ベースデザインからイメージを共有できるところも嬉しいです。これくらいのサイズのポスターだとこれくらいの画質でなど、素材を提出するときもデザイナーさんから的確にアドバイスをいただけます。
同じデザイナーさんが続けて担当してくれるので、伝えた内容をうちの雰囲気に合わせて仕上げてくれます。お店のことを知っているアルバイトに頼む感覚かもしれません。スピーディーに返してくれますし、チャットだと普通は冷たさも感じそうですが丁寧に気遣って返してくれ、気持ちよくやり取りできています。
経営への効果
イチオシしたいけど価格帯が高くなってしまうメニューをどうやって注文していただくか。これは飲食店の悩むところだと思うんです。そういうときに単品メニューとかPOPを作ってもらうことで注文していただける機会が格段に増えました。昼間でもアラカルトメニューが出たりして、実際に客単価も上がっています。視覚的な効果がとても大きいので、デザインによってお店の出したいものが意図どおりに提供できているといった感じです。
もちろん、良いものを安く、高いコスパで作ってもらえていることは経営的にも大きいです。定額なので早く次の施策を考えようというポジティブな動きにもなりますし、次を依頼しても定額なんだという安心感はものすごいあります。そういう面でも回転が早くなりますね。スポットだと毎回お金が掛かるし見積りや契約の手間もあるので「じゃあ3ヶ月後にまた何かしようかねー」となっちゃいますし(笑)
それから、うちは奥まった場所にあるので立地としては良くないんです。どうしてもビルのお客様の動線上でアピールして集客しなければならない。だからビルの入口にA看板を設置するんですけど、こういうキャッチーなポスターを作ってもらうとそれを見てたくさん来店していただけるのでだいぶ効果を感じています。